GIANTから発売されている20インチ451サイズのタイヤを履いたスポーツタイプのミニベロ「GIANT idiom 1」を購入したのでインプレ。イディオムのカスタム履歴も紹介しています。フルモデルチェンジをした2018年モデルです。
GIANT idiom(ジャイアント イディオム)の紹介
ジャイアントのイディオムシリーズは20インチ451サイズのタイヤを履いたミニベロで、idiom 0のロードグレードコンポのTiagraベースのドロップハンドル仕様、idiom 1のロードグレードコンポのSORAベースのフロント2段、リア9段。idiom 2のMTBグレードコンポのACERベースのフロント1段、リア8段がラインアップされている。
2018年に大幅リニューアルをして、フレームが上級アルミ素材「アラックスSL」仕様になり全体的なデザインも変わり、従来に比べて100g程度の軽量化になったようだ。
GIANT idiom 1を購入(2018年 パールホワイト)
idiom(イディオム)に関してはカラーで選択しようとしていた、ミニベロなので遊びココロと愛着がわくようにドレスアップしたい。ちょうど2018年と2019年モデルの切り替えタイミングで、2018年モデルは在庫限り、2019年モデルはすべてのカラーが購入可能なタイミングだった。
2018年モデルのidiom2のマッドブラックが欲しかったがあいにく在庫切れ。黒に黄色ということでMAVICのホイールとかあったらかっこいいだろうなと。残念。基本的にはブラックのパーツを選択すると良さそう。
次点がパールホワイトかマッドブルー。ドレスアップするならばマッドブルー、ブラック、差し色のレッドがあるので、ブラックのパーツを軸に差し色でレッドを入れられる。例えばボルトのカラーとかレッドの鍵とか。
2019年モデルはidiom0のマッドブラックが良かったがドロップハンドルは興味がない。idiom2 2019のイエローも気になった。YAMAHAのグラフィックっぽいし、ステッカーチューンでYAMAHAカラーにしてもいいかなとおもうくらいだ。ドレスアップするならばブラックのパーツを入れるとしっくりきそうだ。
GIANTの塗装は比較的綺麗なので現物によるカラーの確認ができなかったが、パールホワイトにゴールドの差し色、黒いパーツとの相性を考えてGIANT idiom 1 2018 パールホワイトを購入することにした。ドレスアップするならホワイト、ゴールド、ブラックになるので汎用性も良さそうだ。基本的にはフレームカラーを活かすためにブラックのパーツを入れていくのが良さそう。バルブキャップをゴールドにしたり、ディレイラーのプーリーをゴールドにしたりするとおしゃれかもしれない。
GIANT idiom 1(ジャイアント イディオム)インプレッション
小さいタイヤのミニベロはフラフラしがちだがしっかりと安定している。タイヤは25Cに近い28Cが履かれていて空気圧は7気圧程度と高めなので段差の突き上げなどはロードバイクなどに比べるとミニベロは若干気になる。軽快車(シティサイクル)からの乗り換えであれば、軽量であることから非常にスムーズな乗り出しと、39/53Tと11-28Tというギアの組み合わせによって平均速度は高い。
ロードバイクを乗っている場合は、ミニベロの平均速度帯は大体-5km/h程度だろう。ギヤ比的には通常利用でロードバイクと同じ速度を出すことが可能だが、タイヤが小さいために速い速度を維持するのが難しい。またフラットバーであるため態勢が起きるため正面からの風を受けやすい。
自分の場合は、53Tのアウターのみを利用している。53Tと28Tの組み合わせで日常利用の範囲であれば全く問題なく坂を登ることは可能。53Tと21T(3段目)、18T(4段目)あたりが常用になる。大体回転数(ケイデンス)80回/分で20km/h前後。13T(7段目)くらいで30km/h程度出る計算になるが、平地でこの速度を維持するのは脚力によるが難しいだろう。
ミニベロで速く走ろうとする人はいるが、それは700Cサイズのロードバイクやクロスバイクに任せるとして、ミニベロでは20km/h前後を快適に走れるような方向に振るとよいだろう。車体の軽量化とリアのカセットをナローレシオ(11-25Tなど差が小さいもの)に変更すると街乗り特化の非常に乗りやすい自転車になりそうだ。
車重について
GIANT idiom1の車体の重量は公式サイトによるとどこまでのパーツが含まれているかわからないが9.7kgと10kgを切っている。GIANT idiom2が9.5kgなのでフロントダブル分が0.3kgといったところだろうか。GIANT idiom0に関してはシートポストやフロントフォークが違うので参考にならないが9.0kg。快適に走るために軽量化を行いたいが大きく軽量化するためにはGIANT idiom0のフロントフォークなどを導入しないと難しそうだ。
山を登るわけでも速度を出すわけでもないが、軽さは快適性と比例するので、フロントシングル化、ホイール交換、シートポスト交換、ペダル交換、BBとクランク交換で相対的に9.0kgを切れるのではないかと思っているので実行していきたい。
GIANT idiom1のハンドル周り
GIANT idiom1にはSORAのラピッドファイアのレバーが付いている。初めて利用したけれどもカチッと変速している感じがSTIよりもよい。ベルと反射板は純正のもの。ブレーキレバーは汎用品(TEKTRO RS388?GIANT向けだろうか)。グリップはGIANT純正でGIANTの文字が体重をかけると痛い。ハンドル周りには特に大きな不満はないがグリップは変えたい。ハンドルバーはAluminum 25.4 540mm。
(カスタム)グリップをGIANT純正のTACTAL SINGLE LOCK-ON GRIPに交換しました。
(カスタム)ステムをKCNC 軽量ステム フライライドに交換しました。
(カスタム)ハンドルバーをKCNC 軽量フラットバーハンドルに交換しました。
ステム・ポスト周り
ステムは安っぽい。アルミだろうが溶接跡が目立つ。idiomは折りたたみ自転車ではないが、idiom1とidiom2はハンドルを折りたたむことができる。そのおかげで剛性を高めるために折りたたみ部分がとても豪華。ここが重たそう。ハンドルステムはAluminum 25.4 75mm & Folding。フロントフォークはアルミ。2017年モデルまではコラムがクロモリ?
フロント変速周り
ミニベロですがディレイラーがSORA、直付用のクランプでついている。クランクはPROWHEEL CHARIOT 39/53T 170mmという汎用品。BBはGIANTによくついているらしいスクエアテーパーのVP BC73 110.5-68mm。BBの重さは278gらしい。デュラエースのホローテックIIのBBは65g。ここだけで200gの軽量化ができそうだ。フロントはシングル化する予定。
(カスタム)GIANT idiom 1のフロントシングル化をしました。=idiom2化。約605gの軽量化。キックスタンドの増加分は超えての軽量化となった。
(カスタム)更にフロントクランクをDura-Aceに交換しました。約133gの軽量化。
リア変速周り
ディレイラーがSORA(9S)、カセットはCS-HG400-9(11-28T)、特に不満はない。ディレイラーを上位グレードに変更すれば軽量化はできるだろうが、歯数が多くなるとカセット自体が重くなる。個人的な趣味でZEEの10S化したいところ。
(カスタム)リアディレイラーを10SデュラエースのRD-7800に9Sのまま変更
(カスタム)リアカセットを9SデュラエースのCS-7700に変更
タイヤ周り
少しだけリムが高い。重たいホイールかとおもったが、それほど重くはない。タイヤを外していないのでタイヤが軽いだけかもしれないが。ただ回転する部分は快適に走るには軽量化したいところ。FORMULA 20H、FORMULA 24H、GLM CR55というリム。タイヤはKENDA K1018 20×1-1/8(28-451)。ブレーキは安い自転車についているリムブレーキのTEKTRO R312、ただ結構軽いと思われる。105よりも軽そう。
イディオムのシート周り
イディオムのシートは安っぽい。特に裏側を見ると、ハリで止めてある。乗り心地は悪くないのとクイックリリースなので盗難の可能性があるので当面はこのまま。Aluminum 30.9x400mmのポスト。
(カスタム)軽量シートポストを導入しました。
ペダル
Aluminum CAGE LITEのスペック表記でWellgo M-21(257g)写真でもわかるようにこっそり裏表があって使いにくい。裏面でも普通に漕げるあたりが全くありがたくない。両面対応してくれていればこのままでもよかったのだけれども。
(カスタム)ペダルをGIANT純正のGIANT ULTRA LIGHT PEDALに交換しました。
スタンド
これ非常に大事、ミニベロは日常の足で不便であってはならないとおもう。ちゃんとスタンド取付用の台座が用意されている。重量が191g増えたが快適性を求めるのであれば、これは絶対にあったほうがいい。使いやすいです。使っていると鳴るのでグリスアップかオイルをさすとよさそうです。
本体部分
作りは良いと思う。塗装が綺麗。
全体感、インプレッション
非常によくできたミニベロだと思う。ただ同じ価格でGIANTのクロスバイクを購入できるので、趣味の自転車だろう。ESCAPE RX3と比較すると金額ほぼ同じ、重量は-1.0kg程度。フレームサイズはほぼ一緒でタイヤサイズの違いで、明らかにタイヤサイズが大きほうが速度は出るし安定する。取り回しは少し短くなる程度。
それでも、ミニベロの魅力が詰った自転車だと思う。カスタムの方向性は「より快適に」を目指して楽しんでいきたいと思う。
GIANT idiom1のカスタム&軽量化
- スタンド:純正 (+191g)
- ペダル:GIANT ULTRA LIGHT PEDAL (-78g)
- ステム:KCNC軽量ステム(-54g)
- ハンドル:KCNC軽量ハンドル(-148g)
- グリップ:GIANT TACTAL SINGLE LOCK-ON GRIP (+11g)
- Fクイックリリース:(+1g)
- Fブレーキ:105 (-1g)
- Fタイヤ:kitt design カーボンバトンホイール(-160g)
- Rタイヤ:kitt design カーボンバトンホイール(-267g)
- Rタイヤチューブ:Panaracer(-45g)
- Rカセット:CS-7700 12-25T (-80g)
- Rディレイラー:Dura-Ace RD-7800 (-95g)
- シートポスト:KCNC TI PRO LITE+シム (-201g)
- フロントシングル化(-605g)
- フロントシングル化&Dura-Ace化(-133g)
- 合計:-1,664g(9.7kg -> 8.04kg程度)