ミニベロ GIANT idiom 1をフロントシングル化！レポート＆インプレ

GIANT idiom 1 (2018年モデル）はSORAグレードのフロントダブル（39/53T）、リア9S（11-28T）のコンポが付いているが、フロント変速の煩わしさをなくしより街乗り仕様へするためにフロントシングル化を実施。idiom1をidiom0化する人は多いですがidiom2化です。

ミニベロにおけるギア比を考える

参考記事です

20インチのミニベロのフロントシングル化を考える
20インチのミニベロのフロントシングル化を考える
フロントシングルにする場合、フロントのチェーンリングの歯数が気になる。20インチミニベロの最適な歯数を探ってみる。

idiom 2はフロントシングルで48Tのチェーンリングとなっている。チェーン脱落を防ぐためにチェーンデバイスが装着されているそうだ。上記の記事を見てもらうと分かる通りフロントがダブルの場合は被っているギア比があり実際は2×9=18段ではあるがギア比的には13段分。

とはいえフロントシングルになることによってナローレシオになる。ロー側かトップ側のどちらに寄らせるかというのがフロントの歯数の設定による。ロー側はギア比は1.5もあれば結構な坂まで登れる。トップ側（最高速度）に関しては20インチのタイヤサイズで高速巡航は難しくミニベロで速度を高速で走らせないのであればある程度諦めることが出来る。

今回はidiom2で搭載されている48Tのチェーンリングを利用することにした。80rpmのケイデンスで12.7km/h〜32.4km/hという設計だ。

フロントクランクの選定

idiom1にはコレッタレスクランクのPROWHEEL CHARIOT 39/53T 170mmというのがついている。5本アームで対応するチェーンリングは販売されているが今回クランク周りもアップデートをかける。今後の互換性を考えるとホローテックIIのBBを入れて、SORAのクランクにするのが一番オシャレだろう。

自分の場合は、シマノのノングレードの4本アームの市販車用パーツFC-RS510が余っているのでそれを利用することにした。よって110 BCD 4ボルトのチェーンリングを選択。

将来性を考えると現行の4本アームが良いだろう。ただしWolftoothのナローワイドチェーンリングに関しては最新型には対応していないので注意が必要 Dura Ace 9000, Ultegra 6800, 105 5800, Tiagra 4703, and Tiagra 4700）。フロントシングルなのでフロントディレイラーとの互換を考える必要がない。 

Dura Ace FC-R9100、Ultegra FC-6800、105 FC-5800、Tiagra FC-4703、ノングレードの11s対応のFC-RS510。値段的には105以下では105が一番安い、シリーズ名を抜く場合は中古のFC-RS510などがよいのではないか？（クランクのみしか利用しないので）

 

チェーンリングの選定

いくつかのメーカーが候補に上がったが、PINARELLO RAZHAをフロントシングル化したときと同じくWolftoothのナローワイドチェーンリングを利用した、製品名は「110 BCD ASYMMETRIC 4-BOLT FOR SHIMANO CRANKS」。荒れた道を走行する自転車ではないのとできる限り軽量化したかったのでチェーンデバイスなどは装着していない。

参考記事です

ロードバイクのフロントシングル化レポート（Wolf
ロードバイクのフロントシングル化レポート（Wolf Tooth 1x）
MTBなどではSRAMによるフロントシングル化が一般的になってきましたが、ロードバイクはまだまだです。現在のコンポーネントは105ですがWolf toothのナローワイドチェーンリングを使ったロードバイクのフロントシングル化を実施。結果としては非常に満足できるカスタムだった。

 

ホローテックIIのBBの選定

ホローテックIIのロード用のBBはDURA-ACEグレードのBB-R9100、105グレードのSM-BBR60、tiagraグレードのBB-RS500。

 

idiom 1のフロントシングル化のレポート

今回の方法は一番コストがかかる方法です。一番シンプルにidiom1（ミニベロ）のフロントシングル化をする場合は、クランクを流用すること。クランクを流用するだけであれば右ペダルを外しチェーンリングを取り除き交換するだけ。その手法も文中に記載しておきます。

必要な工具

普段自転車をいじっている場合はヘキサゴンレンチ（六角レンチ）は各種揃っていると思うが、それ以上に記載してあるのはチェーンカッター以外はこれ限りではないだろうか。特にホローテックII化した後のコッタレスクランク専用工具やカートリッジBBアダプターなどはいらない。できれば工具も共通化してほしい。

自分はシマノのパーツをいじるときはシマノの専用工具を利用しているが、1回限りの利用なので純正工具以外を選択してもよいかもしれない。

（フロントクランクを活かす場合）TL-FC36とTL-FC16は不要。

必要なパーツ

（フロントクランクを活かす場合）5本アームのシマノ用ナローワイドチェーンリングとボルトのみ）

フロントクランクの取り外し

右クランクのクランクボルトを抜く。六角レンチで正ネジです。結構固めなのでクランクのアームと一緒にもちながらトルクを掛けます。頑張って外します。今回は一番硬かったです。ただほぼ新車ということもあり通常の六角レンチのみで取り外せました。

シマノ TL-FC10 コッタレスクランク専用工具を写真のように装着部分とボルトを平面にして、クランクに取り付けます。手で回して取り付けて最後に軽くスパナで取り付け。

そこまで強くは締め付けなくともよいですが、このナットを軸にボルトを締め込んでクランクを抜きますのできちんと取り付けます。

クランクを外す前にチェーンを落としておいたほうが良いでしょう。ボルト部分を回していくと徐々にクランクが浮いてきます。そして最後まで回しきって抜き取ります。

抜けたクランクです。工具を取り外し左側も同様に対応します。

シマノ TL-UN74-S カートリッジＢＢ専用アダプターでBBを抜きます。シマノ純正工具は作りがよいのですがこの専用アダプター。32mmに対応したレンチが必要。モンキーレンチを利用しました。結構固め。右側クランクは正ネジ、左側クランクは逆ネジでした。

ゆるめたところ。ほぼ新車なのでここは楽でしたが、これが結構古い車体などだと少しのサビで結構固着しそう。取り付ける際はグリスをたっぷり塗っておいたほうが良いでしょう。

装着されているBBはVP ボトムブラケット BC73/68-113mmです。性能的には十分だとおもうのともったいない感じはしますが今回はホローテックII化にしますので取り外し。取り外した後は出来る限りウエスなどできれいにしておきましょう。

フロントディレイラーの取り外し

さようならフロントディレイラー。私は今はフロントシングル信仰ですので持っている自転車はすべてシングル化にされてしまいます。ワイヤーをカットして取り付けクランプのネジを緩めて外す。

フロントディレイラーを外すのにチェーンを外す必要がある。自分の車体はミッシングリンクがついていた。チェーンを交換する場合はシマノ TL-CN28 チェーンカッターで切ってしまっても良い。ミッシングリンクも専用工具で外す必要がある。

ほぼ新車なのでチェーンはそのまま利用することにした。

フロントディレイラーが取れてきれいサッパリ。シフターもハンドルから取り外してワイヤーも外します。

 

取り外したものの計測

BBと右アームで898g。

左側アーム250g、クランク周りは合計で1,148g。

フロントディレイラーとクランプ。135g。

シフター、ケーブルで158g。ディレイラー関連で293g。

クランク周り1,148g、ディレイラー関連で293g、合計で1,441gの取り外し。

フロントクランクの取り付け

今回利用するBB、シマノ BB-R9100、DuraAceグレードのBB (68mm)。黒くてコンパクト。ネジの部分にグリスを塗ります。シャフト部分はどこにも触れないので不要です。

手で回して入れていきます。右側は正ネジ、左側は逆ネジです。てで入らない所まで来たら工具を使って締め付ける。黒くてコンパクトでかっこいい。

BBにアダプターが付属しているのでそのアダプターをシマノ TL-FC36 ホローテックII BBユニット取付工具に装着して締めていく。

Wolftoothのナローワイドリングとシングル用ボルト。ミニベロはドレスアップも楽しみたいということでidiom1の差し色である金色をチョイス。ただidiom1は正確にはシャンパンゴールドなのでちょっと派手。そのうち再アルマイトしたい。

ちょっと派手な感じになったがよいのではないか。

クランクをBBに通す。結構すんなり入る場合と入らない場合があるのだがすんなりはいらず、プラスチックハンマーで叩いていれました。通ったらネジにグリスを塗り左アームを取り付ける。取り付けトルクが指定してあるのでそのとおりに付けたら完成。

 

取り付けたものの計測と軽量化

右側とチェーンリングで515g。左側アームが252g。BBが実測69g。クランクキャップが5g。合計で836g。

取り外し1,441g – 取り付け836gで 605gの軽量化となった。

 

ミニベロ idiom 1のフロントシングル化のインプレッション

実際乗ってみた感じだと48Tと28Tの組み合わせは軽すぎると感じた。日常利用であれば長い跨線橋などでは48-28Tの使うシーンは有る。トップは長めの坂道だと48Tと11Tの組み合わせは利用することがある。日常使いでは不便のないギアレシオになった。

またフロントダブルの場合は、実際は使えないギアの組み合わせであったり、使えたとしてもフロントディレイラーのガイドにあたって異音がするとおもうのだがそういったことが一切ないのも非常にスマートだ。

フロントの歯数が変わってしまったので軽量化の恩恵が受けられたかどうかはわからないが漕ぎ出しは非常にスムーズ。

（追記）フロントクランクとチェーンリングを交換しました。

Dura-Ace
Dura-Ace FC-7800をミニベロのフロントシングル用に交換
フロントシングル化したGiant idiom1（ミニベロ）のフロントクランクをDura-Ace FC-7800に交換したレポートです。軽量化かつドレスアップのカスタムですがノングレードのShimanoクランクに比べると非常にフィーリングが良くなりました。

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この記事を書いた人

hey

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