中華イヤホンが台頭してきて10年くらいが経過した。AliExpressはなんでも手に入るし、Amazonも様々なカテゴリで中華メーカーだらけになっている。先駆者的な中華イヤホンメーカーKZのイヤホンも増えてているので過去モデルから最新モデルまで一覧でまとめてみました。おすすめモデルの紹介も。
中華イヤホン KZのイヤホンまとめ 2020年1月時点版(最新)
公式サイトや様々な情報からスペックなど最新の情報を集めました。KZのイヤホンは、ZSシリーズはZSX、ASシリーズはAS16とAS12以降新しい動きがない状態。
KZイヤホンのシリーズについて
- ZSシリーズ
- ASシリーズ
メインのシリーズとなるのは、ZSシリーズ=ダイナミック型とBA型のハイブリッドイヤホンと、ASシリーズ=BA型マルチである。その他にいくつかシリーズはあるがKZのエントリーシリーズで、ZSシリーズもASシリーズも十分低価格帯なのでこのページでは扱わない。
KZ ZSシリーズのイヤホン
DD型とBA型のハイブリッドイヤホンシリーズ。技術的な進歩や製造設計を考えると中華イヤホンは新しいほうが良い。今買うなら発売時期が2019年以降のモデルが良いと思う。以下基本的には2019年以降のモデルの特徴を記載します。
型番 | 構成 | 参考定価 | 発売時期 |
---|---|---|---|
KZ ZSX | 1DD+5BA | $75.30 | 2019AW |
KZ ZS10 Pro | 1DD+4BA | $71.73 | 2019SS |
KZ ZS10 | 1DD+4BA | $73.60 | 2018SS |
KZ ZS6 | 2DD+2BA | $67.60 | 2017SS |
KZ ZSR | 1DD+2BA | $46.50 | 2018SS |
KZ ZS5 | 2DD+2BA | $45.80 | 2017SS |
KZ ZSA | 1DD+1BA | $35.00 | 2018SS |
KZ ZSN pro | 1DD+1BA | $33.80 | 2019SS |
KZ ZST | 1DD+1BA | $33.30 | 2017SS |
KZ ZS4 | 1DD+1BA | $31.50 | 2018SS |
KZ ZSN | 1DD+1BA | $30.05 | 2018AW |
形状のデザインがモデルごとに違うが、ZSNからぐっと良くなっているように思える。ZSAみたいなメタルモデルもかっこいいと思うが、ZSNから品質やサイズ感が良くなったように思える。
DD(ダイナミックドライバー)は2019年モデルから新しい10mmタイプのドライバーになった。ドライバーの性能の比較はできないが歯切れのよい低音が鳴るドライバーなのではないかと推測する。それ以前もいくつかのタイプは存在しているようだ。また2020年時点で最新モデルのZSXから更にアップデートされているようだ。
高音域は30095というBAユニットが2019年以前のモデルも含めて搭載されている。ZS10とZS10 proの4BAユニットの場合は30095×2、中高音域の50060×2という構成(ZS10とZS10proはユニットの組み込み方法は違う、比較すると音の出方が違う)、ZSXは高音域30095×1にDWEKという中高音域のユニットをくっつけたものを2つの合計5BAとなっている。
下記にKZ ZS10とZS10Proのレビューを掲載している、比較試聴もしています。。
KZ ASシリーズのイヤホン
BA型マルチのシリーズ。KZ ZSシリーズと同じように技術的な進歩や製造設計を考えると中華イヤホンは最新のモデルのほうが良いが、DD(ダイナミックドライバー)の世代交代がないので好みで選択してよいとおもう。比較する点はドライバ数。BA10だけメタルモデルで少しイレギュラー。
基本的には、3/5/6/8とラインアップになりカスタムIEMでもそれ以上ってなかなかないので、PRO冠のついた高音質モデルがでるのかはたまたこのまま10BA、12BAのようにひたすら増やしていくのかは気になるところである。
型番 | 構成 | 参考定価 | 発売時期 |
---|---|---|---|
KZ AS16 | 8BA | $208.40 | 2019SS |
KZ AS12 | 6BA | $108.50 | 2019SS |
KZ AS10 | 5BA | $77.70 | 2018SS |
KZ AS06 | 3BA | $70.00 | 2018AW |
KZ BA10 | 5BA | $129.00 | 2018SS |
共通している構成は、低音向けBAユニット22955と中音向けBAユニット29689を搭載している。AS12とAS16は低音向けBAユニットと中音向けBAユニットを2つずつ搭載している。
AS06は中高音域向けBAユニット31005が1つ。AS10はそれに追加してZSシリーズでも使われている高音向けBAユニット30095が2つ。
2020年時点で最新モデルであるAS12とAS16からは世代が変わるのか、AS16は中高音域向けのBAユニットは使われておらず高音向け31736が4つ。最新モデルのAS12は30095のアップデート版な?高音域向けBAユニット30012を2つ搭載している。
下記にKZ AS06のレビューを掲載している。
おすすめは?近年代のKZイヤホンを比較してみる
ハウジングが近年代のほうがコンパクトで装着感が良い。また技術的進歩もあるのでできれば最新タイプがおすすめです。あとは自分の好きなキャラクターで選びたい。1つの基準としてはイヤホン側のコネクタがある。
KZ ZST、KZ ZS10、KZ AS10、KZ BA10、KZ AS06、KZ ZSRなどの2018年前半までと、KZ ZSX、KZ ZSN、KZ ZSN Pro、KZ ZS10 Pro、KZ AS16、KZAS12などの2018年後半以降の製品でシェル側のコネクタが2pinではあるが形状が違う。そこでラインを引けるだろうと思う。またシェルの造形も複雑になっている。
なので2018年以降のモデルと少し古いモデルのKZ AS06を追加したラインアップを比較してみる。またKZ ZSNとZSN Proは発売も近く値段もほぼ同じなのでKZ ZSN Proとする。ハイブリッドKZ KSシリーズの3機種は2018年前半モデルより新しいドライバを搭載している。
中華メーカーKZのおすすめイヤホン(2020年版)
型番 | 構成 | ドライバー |
---|---|---|
KZ ZSX | 1DD+5BA | 30095+DWEKx2+newDD |
KZ ZS10 Pro | 1DD+4BA | 30095×2+50060×2+DD |
KZ ZSN pro | 1DD+1BA | 30095+DD |
KZ AS16 | 8BA | 31736×4+29689×2+22955×2 |
KZ AS12 | 6BA | 30012×2+29689×2+22955×2 |
KZ AS06 | 3BA | 31005+29689+22955 |
ドライバーの比較をしてみると最新機種のほうがドライバーの数が多い。同じドライバーでProが付くものがアップデートモデルと考えたほうが良いだろう。ドライバーが多ければよいというわけではないが、2020年現時点ではこの6機種がベースモデル的と位置づけてもよいだろうと思う。中華メーカーKZの最新モデルにも期待したい。
型番 | 構成 | 標準価格 | 相場価格 |
---|---|---|---|
KZ ZSX | 1DD+5BA | $75.30 | $45.18 |
KZ ZS10 Pro | 1DD+4BA | $71.73 | $36.93 |
KZ ZSN pro | 1DD+1BA | $33.80 | $16.22 |
KZ AS16 | 8BA | $208.40 | $118.79 |
KZ AS12 | 6BA | $108.50 | $67.27 |
KZ AS06 | 3BA | $70.00 | $38.50 |
※AliExpressの公式ショップ、実売価格は大体50%offといったところか。大体amazon.co.jpだとAliExpressよりも高いが送料や普段使っているサービスという意味合いだと変わらない。