KOSSのロングセラーな折りたたみヘッドホン「KOSS PORTAPRO」(ポータプロ、通称ポタプロ)のパッドが劣化したのでヤクシーのポータプロ用イヤーパッドに交換した。
KOSS PORTAPRO(ポタプロ)の紹介
1984年に発売されて既に35年のロングランモデル。本当に音楽を聴くためのヘッドホンであり、チープな金属、チープなプラスチックに包まれたドライバー。折りたたみのギミックもチープである。このチープさ良いし、昔のテクノバンドの近未来的なプロダクトデザインも良い。軽いヘッドホンは正義。
お値段が実売で5,000円を切る。安いオーディオ機器は総じて作りはチープであるが、素性の良い音を出すものとそうでないものがある。このポタプロはロングランモデルが裏付けているように非常にその値段で工夫をされている。
オープン型という、都会の電車やカフェなどでは周囲に壮大な音漏れがするので合わないタイプであるが、密閉型と比べると閉塞感はなくなり軽やかになる。その反面低音が抜けやすくもなるが…。
イマイチなところは、ヘッドバンドの長さがもう少し欲しい点と、イヤーパッドだろうか。このイヤーパッドは合皮で包まれているわけでもないただのスポンジパッドだ。
総じて経年劣化で、スポンジ部分は主に加水分解によって劣化する。ほんとこれは勘弁してほしい。昔のスピーカーもそうだし、昔のフィルムカメラもそうだし、なんならスニーカーもそうだし。それを言ったら合皮だってボロボロになる。消耗品として割り切るしか無いがより長く大切に使いたい気持ちがある。
ポタプロのイヤーパッドの交換
KOSS純正は安いがamazon.co.jpでは見つけられず、45mm〜50mmくらいの汎用イヤーパッドが使えそうであるが、ヤクシーという日本のメーカーの製品を使うことにした。
ヤクシーのパッドは若干外径が大きく肉厚である。スポンジの質は同じような感じだから経年劣化は同じくらいで起きてしまうだろう。耐久性があってほしいものだ。
つけ心地はよい。久しぶりに聴くKOSS PORTAPRO(ポタプロ)は優しく綺麗な音だ。いいヘッドホンだと思う。イヤホンに慣れていると音の余裕さを感じる。
音の傾向は直近使ったイヤホンだとKZ ZS10 Proに似ている。
ちなみに折りたたむとパッドが肉厚のためパッドに跡が付く。ヘッドバンドを短くするだけで十分小さくなるのでポータブル用途ではなく日常使いするのであればここまでたたまないほうがいいだろう。コンパクトにする方法はよい方法だと思う。
もはやたくさんのヘッドホンを持つ時代でもなくなってきた。昔はヘッドホンアンプにこだわったりもしたが、ストリーミングの音楽を気軽に楽しむスタイルも良い。コンパクトのヘッドホンを2系統持つならば、1つはポタプロになるだろうと思う。