テンションプーリーを12Tに変更してプチビッグプーリー化してみる

ミニベロはリア駆動系の回転がどうしても多くなり700cのロードバイクなどに比べてもビッグプーリーを導入する効果を見込めそうだが、自分が利用しているDura-Ace RD-7800に対応するビッグプーリーがない。テンションプーリーを12Tに交換してプチビックプーリー化をしてみました。

ミニベロにおけるビッグプーリーの効能

Dura-Ace RD-7800
Dura-Ace RD-7800

論理上、700cサイズのロードバイクと同じケイデンスで同じ速度で走った場合、20インチ451の場合はタイヤ1回転で約1,550mm程度。700cの場合はタイヤ1回転で約2,100mm程度。フロントのクランクは回転数は変わらないがリア周りは大体1.4倍程度の回転数となる。

ビッグプーリーは、回転の抵抗を減らす、回転自体を減らす事によって走行性能を向上させる理由で導入するが、ミニベロのほうがより効果が出るのではないかと思う。

Dura-Ace RD-7800におけるビッグプーリーの選択肢

残念ながら対応する製品がない。明確に対応ディレイラーが記載されているということは現行モデルなどと若干異なるのだろう。流石に装着できるかわからないものを人柱できる金額ではないため、純正のガイドのプレートを利用してテンションプーリーを11T→12Tに変えてみることにした。

クリアランスはあるが、実際は装着ができるかどうかわからないので実験も兼ねて、です。

KCNC製セラミックジョッキーホイール(12T)

KCNC製セラミックジョッキーホイール。11T(ブラック)と12T(シルバー)、写真に写っていないが11T(ブラック)は2つ購入
KCNC製セラミックジョッキーホイール。11T(ブラック)と12T(シルバー)、写真に写っていないが11T(ブラック)は2つ購入

中華製のセラミックベアリングのプーリーがかなり安く流通しているが、値段は張るが評判が良いKCNC製のセラミックジョッキーホイールを購入した。色々実験したくて11Tを2つ、12Tを1つ購入の合計3つを利用した。ガイドプーリーとテンションプーリーに利用できるとのこと。

※KCNC製でなくともよいが、自分のGIANT idiomは社外アルミパーツは可能な限りKCNC製に統一しています。

  • 素材:CNC切削7075アルミ合金
  • ベアリング:セラミック
  • ブッシュ式からのアップデート
  • 標準と同じ歯数推奨

Dura-Aceのプーリーはボールベアリングであり、ガイドプーリーとテンションプーリーは両方とも11Tとなっている。なので11Tへの交換だと性能的にはデチューンになる可能性がありドレスアップパーツというニュアンスがある。

今回は12Tを試してみる。

装着レポート

セラミックジョッキーホイール(12T)サイズの計測。正確性は低いが直径48mm。重量は10g。

セラミックジョッキーホイール(11T)サイズの計測。正確性は低いが直径42mm。重量は8g。

Dura-Ace RD-7800のプーリー(11T)サイズの計測。正確性は低いが直径42mm。重量は10g。KCNC製の11Tに変更すると2g程度軽くなる。回転する部分の軽量化は歓迎したい。

チェーンを落としてテンションを弱める。ヘキサゴンレンチ1本で簡単に外すことができる。ガイドプーリーは変速性能に大きく影響すると思うので、まずは今回テンションプーリーの12T化のみをスコープにすることにした。

まずはチェーンを掛けずに装着。一応クリアランスもあり装着は行けそう。見栄えがぐっと変わりますね。シルバーのディレイラーに黒のプーリーか、シルバーのプーリーか迷ったのですが、シルバーのディレイラーにシルバーのプーリーが意外とかっこいい。Dura-Aceの7800シリーズともあってよかった。

チェーンを通して回してみたが接触はしてなさそうだ。これ以上の大きいプーリーを付ける場合は、ガイドプーリーと接触しそうなのでショートゲージではなく、ロングゲージにして、チェーン着脱防止の部分を削る必要がありそうだ。そこまでするのであれば既成品のビッグプーリーを試したほうがよさそうだ。

もしくはRD-7800ではないディレイラーを使うか。それは別途検討したい。

ミニベロ テンションプーリーのプチビッグプーリー化(12T化)インプレッション

意外とドレスアップ的にもよい見栄えになったと思う。走行してみたがクリアランスがギリギリ確保できているのか異音などはなく走行に支障はなさそうだった。

若干変速がもたつくことがあったがこれはチェーンの長さが直近のカスタムで3T分ほど足りなくなっているためではないかと思う。とはいえテンションプーリーのみでそこまで大きな変化はなかった。

走行性能については体感できるほどではなかった。試乗ではそこまでケイデンスを上げていないのと、実際ビッグプーリーの効果を体感できる感度はないと思う(そこまで大きな走行性能の向上につながるわけでもないだろう)

見栄えが想像以上に良くなったのが嬉しい。

 ビフォー

アフター

ドライブドレイン全体。Dura-Ace FC-7800、Wolftooth ナローワイド50T、Dura-Ace CS-7700(12-25T)、Dura-Ace RD-7800。1Tの差でもかなり大きくなった感じ。見る人が見ると大径のテンションプーリーだなという感じになるだろう。

もう少し走行距離などを伸ばして不具合がないかは確認したいが、純正のガイドでもDura-Ace RD-7800で11T→12Tのプチビッグプーリー化は問題なくできることがわかった。

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この記事を書いた人

hey

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