アルカスイス規格のプレートを3Dプリンターで作ってみました。鉄製に比べると強度は当然低いですが、スマホアダプターの固定など室内で利用する分には十分だと思います。作ってみたレポートです。
アルカスイス規格のプレートがほしい
作成した理由は、単純にアルカスイス規格のプレートがいくつかほしかったから。個人的にはSLIKの三脚とSLIKのプレートが好きなのですが最近中華メーカー中心にアルカスイス規格が案外多い。
中華製品のコンパクトなプレートは結構あるので、まずはシンプルなプレートを作りました。接合部分がうまく行けばあとはマクロ用だったり強度の面はおいておいても縦固定できるようなプレートなども自作できるようになります。
3DCADでアルカスイス規格のプレートの製図
ノギスで計測しながらできる限り同寸法になるようにプレートを作成してみた。最小サイズはもう少し小さくできると思う。固定する斜面は45度で作りました。問題なさそうです。
ネジ穴はユニファイネジ 1/4inch(0.25inch)、表記は1/4-20UNC。
3Dプリンターでアルカスイス規格のプレートを印刷してみる
図面の寸法と、実際のプレートの寸法を改めて確認したら3Dプリンターで出力してみる。とりあえず0.2mmの積層で設定。45度でギリギリオーバーハングしないので上の画像のように裏返しにしてサポートなしで印刷した。
なかなか出来栄えは良い。ちゃんとネジ穴も再現できている。素材はPLAを使った。
穴の形は違うがほぼ同系のものができた。三脚に取り付けてみたが取り付けはガッチリだった。斜面は45度で良さそうだ。もう少し追い込んでもよいが結局は面に近い点で固定するようで十分固定できているように思えた。
素材はPLAでほぼ寸法通りでネジも普通に入った。一度つけたネジは滅多に外さないのでよいが取り出すときにうまく取り出せなかった。ネジ山が潰れそうな感じ。タップを切る方法もあるが工具がない。
積層を0.2mmから0.08mmに変更してネジ穴の精度が高まることを期待して再度印刷。寸法などは問題なさそうだったので積層のみを変更。また気持ち強度を高めるためインフィルを30%にした。
目に見えて積層痕が目立たなくなった。精度は変わらず。ネジを入れてみたが0.2mmの積層に比べてだいぶスムーズに挿入することができた。
積層痕が目立ちにくい素材(フィラメント)を利用しているということもあるが、0.08mmにするとかなり積層痕が目立たない。どちらが好きか?は好みの問題だとおもうが積層を薄くしたほうが強度が高まるとのこと。
バッチリ取り付けられた。強度的にも問題なさそう。素材がPLAという素材でやや経年劣化するので注意が必要ではあるが、壊れたり経年劣化してきたらまた印刷すればよい。基本的には取付面寸法のみが大事なので、今後は色々なサイズのものが作っていけそうだ。
ネジは自分で購入しなければいけなく、カメラの三脚取り付け用のネジとしてamazonに売っているものを今後購入して試してみます。大体2個か3個はいって数百円です。